プチお見合いの語源
プチお見合いの語源は、話がややこしくなりますが、「お見合い&結婚相手紹介サイト@ハーモニー」を管理している「お出会いドットコム」を運営している「お出逢い本舗」が、昔ながらの肩肘張ったお見合いと対比して、例えば、普段着であったり、ファーストフードなどで、もっと気楽に出来るお見合いを指す言葉として、2001年1月に創業した際に命名したことに起因し、今日では、あちこちのサイトや相談所で、ごく普通に使われております。
昔ながらのお見合い
プチお見合いに対し、ここでいうところの昔ながらのお見合いとは、ご家族や親戚の方、勤務先の上司や先輩等の紹介や仲介で、世話人や付添人がいて、釣書と呼ばれるプロフィールを事前に交換し、豪華なホテルや料亭で行うテレビドラマや映画で皆さんが見るようなお見合いのことを指します。
お見合いの語源
この昔ながらのお見合いは、今でこそ恋愛結婚が当たり前の時代ではありますが、江戸時代では逆に「お見合い」が流行り、お見合い場所は、主に女性の自宅でした。
そして、結婚する前に、男に女を会わせる為の儀式としての「女(め)合わす」が、「娶(めあ)わす」となり、これらが今日の「お見合い」の語源とされています。
お見合いの歴史
戦国時代の結婚は、階級により、概ね次のような形態で結婚していました。
- 大名
- 同盟を結んでいる相手
- 人質
- 武士
- 許婚(いいなづけ)→幼少時代に双方の親の合意で結婚
- 庶民
- 許婚(いいなづけ)
- 恋愛結婚
- 事実婚
その後、江戸時代になってからお見合い結婚ブームが起こり、この時初めて日本に「今日でいうところのお見合い」の形態が生まれました。
従って、お見合い結婚なんて古臭いと感じる方が多いと思いますが、実は、お見合い結婚よりも恋愛結婚の方が歴史上古いのです。
この「今日でいうところのお見合い結婚」は、その後、日本の結婚形態の主流となり、恋愛結婚のカップルよりもお見合い結婚のカップルの方が多かったのですが、高度経済成長期の終焉が近づき、日本国民が一律に豊かになった1960年代半ば頃に、お見合い結婚と恋愛結婚の比率が逆転し、国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、1940年代には70%を占めていたお見合い結婚は、2005年には6.2%にまで減少しています。
お見合い結婚の減少と生涯未婚率の増加の相関
生涯未婚率とは、50歳の時点で、過去に1度も結婚したことがない人の比率を指す数字なのですが、お見合い結婚が主流だった1960年代半ば以前は1.5%以下だったのに対し、お見合い結婚と恋愛結婚の比率が逆転し、恋愛結婚が主流となってきた1960年代半ば以降は、生涯未婚率が徐々に増加し、特にバブルが始まった1980年代半ば以降は、生涯未婚率の増加が顕著となって、2005年の生涯未婚率は、男性:15.4%、女性:6.8%で、2030年には、男性の3割前後、女性の2割超が、50歳でも未婚となると予想されています。